煮アナゴを作ってみる!


アナゴ船に行くと、船宿で綺麗に捌いてくれます。

では、アナゴ料理の定番、煮アナゴを造ってみますか。

まずは、アナゴの頭を綺麗に洗います。
口の中に青イソメが残ってたりするとイヤじゃん。
この時点でヌメリもある程度落とします。

そんでもって、頭をコンって割ります。

 


もう、ヌルヌルして大変!
あっちへつるん、こっちへつるん。
指を切らないように注意しましょ。

・・・あれれ?釣った数より頭の数のほうが多いのはご愛敬。
船宿で捌いていもらっているとき、他の客が持ち帰らなかった分を頂戴してきました。

全部割れたらザルにあけ、熱湯で洗い流します。
白濁したヌルと、エラ、血合いを綺麗に取り除きます。


続いて、水と酒を2:1程度、沸騰させてから頭をどぉ〜ん。分量は適当だし、妻からは「酒は沸騰させたら飛ぶから意味無いじゃん!」って。

良いんだよ、気分だよ!
しかも、冷蔵庫から酒を出す、イコール、ちょっと飲めちゃうっていう大切な意味があるんだから!

とろ火でクツクツと煮込みます。
アクが出るので、こまめに取り除きましょう。

 


ザル等でこして、煮アナゴ用の鍋に移して、煮汁用のダシが完成です。


続いて、アナゴの下ごしらえ。
まずは、開いた牛乳パック(普通にまな板で可)の上に、皮を上にした状態でアナゴを並べます。
キッチンペーパを上に被せ、熱湯をサッとかけ流します。

す・る・と・・・ヌルが表面に白濁して浮き上がってくるので、包丁などでこそげ取ります。
ちなみに我が家は、助手の長女ちゃんが、ティースプーンで頑張りました。



下処理をやるのとやらないのでは全然違う・・・と聞いたけど、やらなかった場合は試した事がないので違いは判らん。

先に作った煮汁用のダシに、醤油、砂糖を適当に入れて味を調えます。
分量は相変わらず適当。ただ、醤油は煮詰まるとしょっぱいので、気持ち薄めが良いのではないかと。
みりんは照りが出るそうですが、硬くなったり甘くなったりという部分もあるようなのでお好みで。

ちなみにオイラはアナゴ自身の味を生かしたいので、全体的にかなり薄口で作っています。

そして、アナゴ達をドボドボと放り込みます。
1本そのまま煮付ける事が出来るようなでかい鍋は、我が家には存在しないけど、気にしない。

半分に切れば、入るもん!!

落し蓋・・・なにそれ。
良いやアルミホイルで。

そして煮あがったのが、こんな感じ。

 


えへへ、煮汁が薄そうでしょ?
良いんです、薄口に仕上げたんだから。
ちょっと失敬して、煮汁をつまみ飲み。
きゃぁ〜美味しいぃ〜!!
口の中でアナゴが運動会しちょるぅ〜!!

そして皿に盛り付け、常温で冷まします。
温かいうちに取り出すと、煮崩れしやすいので注意注意。
ここで、温かいまま食べるのも・・・また・・・美味いぃ〜!!

つまみ食いで無くなっちゃいそうです。



ほんのりと色がのってて、良い感じだなぁ。

最後に、残った煮汁に醤油と砂糖を適当に追加し煮詰めます。
次回の煮アナゴ用に取っておく方も少なくないようですが、我が家は年に一回程度のイベントなんで、使い切っちゃいましょう。

焦げ付かないように注意しながら煮詰めに煮詰め、とろみが出てきたところで、ツメ(たれ)の完成!!
煮詰めるからツメって言うのね・・・多分。

ささぁ〜っとかけ流し、煮アナゴの完成でぇ〜す!!



・・・と、ここまで作っておきながら、本当は白焼きのほうが好きなんて言っても良い?